砂になった人

砂になった人の趣味や勉強についての備忘録

ベストバイ2021

はじめに

こんにちは。長らくブログを更新していませんでした、お久しぶりです。卒業論文執筆を終えて心的・時間的余裕が出てきたので何か書こうかな~と思い立ち、とりあえず今年買ってよかったものを紹介していこうと思います。いつもとは毛色が異なってくると思いますが、番外編的な感じで緩くやっていきます。とはいっても、このブログを始めたのは「勉強」と「趣味」を淡々と記していこうという動機だったので、今回の記事は「趣味」方面にあたるわけで、ブログの趣旨からは逸脱していないかと。まあ、ともかく長い前置きはこれくらいにして早速紹介していこうと思います。ここからは「アパレル編」「書籍編」に分けてお送りします。 

アパレル

適当に今年買った服や服飾品の中で良かったと思うものを紹介します。

INDIVIDUALIZED SHIRTS (Urban Research Doors 別注) - B.D. OX Shirt

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今年の3月で閉店したUrban Research Doors 池袋パルコ店の閉店セールで買った。実は他の服が目当てだったが、「お、これめちゃくちゃいいな」と思い試着してみるとタイトすぎずルーズすぎずのベストシルエットで即購入。かなりお気に入りで頻繁に着ているので、もう既にOXシャツ特有のフェード感が出始めてる。まあ、それがOXシャツの醍醐味だと思いますが。ちなみに、これが初めてのインディヴィ。今度、神宮前のUsonian Good Storeさんでも覗いて、良いインディヴィのシャツ買いたいな~。

Pendleton - BW pattern 3B wool jacket (40-50's vintage)

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高円寺の某チェーン古着屋で叩き売られているところを勇敢に助けてあげた一着。これもインディヴィのシャツ同様にブラックウォッチパターンであり、このままだとBW柄大好き芸人になってしまう。40-50年代のヴィンテージにもかかわらず、ほぼNOSの状態で店頭に並んでおり、なぜ売れていなかったのかと疑問を呈してしまうほどだ。逆に考えてみると、いわゆるヴィンテージショップではなく高校生~大学生向けの比較的安価な古着が置かれている古着屋だから売れなかったのかもしれない(安価古着と比べるとちょっと高めの値段ではあったが、それでも余裕で相場割れする値段)。ペンドルトンのウールのチェックジャケットが結構好きなので割と着用する機会が多いが、着るか着ないかを別にしてもコレクションとして持っておきたい一着。

Incubus - Band tee (2002)

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高円寺のLeeLooさんで購入したTee。©2002の表記が入っており、おそらく"Make Yourself"のツアーのマーチかと。90~00's前半のニューメタルやポストグランジ系のマーチが欲しすぎて血眼になって色々ネットを検索していた時にドンピシャに見つけた。2000年代に入ってからのボディではあるが、サイズ感やノリは90年代のGiantに負けず劣らずで嬉しい。ちなみに、Incubusで一番好きな曲はDigです(もちろんMake Yourselfの曲も良い)。

www.youtube.com

Static-X - Bootleg band tee (1999)

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高円寺のSafari 4号店さんで購入(また高円寺だ…)。おそらく当時のオフィシャルマーチではなくブートだと思われる。でもブートの方がオフィシャルより良いデザインのものが多いなあ~と感じることがそこそこある。前面にWisconsin Death Trip (1999) のアートワークをドカンとプリントしたTeeなので存在感もあるし、何よりもイケてる。ほぼボロに近い状態のフェード感とプリント割れが凄まじいが、それも味がある。自分のポリシーとしてルーツのバンドのTeeしか着ないというものがあるので、これに出会えたのは中々嬉しい出来事。ちなみに、店舗に行ってTシャツの山から掘り当てたのだが、一緒に行ったパートナーもDeftonesのTeeを掘り当てていたのでSafari4号店は意外とニューメタル的穴場かもしれない。

Standard Jounal - Tote bag by Ken Kagami

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表参道のJournal Standardで購入。私は普段からリュック派なのでトートバッグとはほぼ無縁であり、人の買い物に付き合って店舗に行っただけだったが、この「ジャーナル」という何ともシュールな文字列とフォントに加えて 46.5×45 という比較的大きめなサイズに完全に捕まってしまい、あっさり購入。使い勝手もよく、アンチトートバッグだった時がバカバカしく思えるほど使いまくってる。使いすぎて至る所にシミができてしまった。ちなみにこの"Standard Journal"は、Journal Standardがデザイナーの方々とコラボした商品を出しているプロジェクトらしい。で、このトートはアーティストの加賀美健さんがデザインしたものらしい。B4のうちに論文をジャーナルに投稿するという目標達成祈願も込めて、この「ジャーナル」トートを使い続けよう。

書籍

次に書籍を紹介します。

谷崎潤一郎痴人の愛

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ここ何年かで読んだ小説の中で群を抜いて魅せられてしまった一冊。小説というよりも、一人称視点からそのまま語られる「私小説」といった方が良いのか。マゾヒズム的な狂愛、美と悪への執着といったいわばサブカル的な側面が強く、是非が分かれる作品ではあるが、その異質さというか異常さに惹かれた。ページ数は多いものの、とても読みやすく半日あれば読み終わる。が、男が読むとお腹が痛くなる作品ではある。この記事はあくまで買ったもの一覧であり書評ではないのでこれくらいにしておきたい。ちなみに、購入したときに「某芸能人オススメの一冊!」のようなコピーが入った帯が付いていたのだが、正直その帯を見た「ウワッ」と思い瞬間買うか否か迷ってしまった。そういう本ほど読みたくなくなるのはなんでだろうか、でも買って読んだ。

Angrist, J. D., & Pischke, J. S. Mostly harmless econometrics.

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https://www.amazon.co.jp/dp/0691120358/ref=cm_sw_r_tw_dp_ACP11718N38MT9NYKBK7www.amazon.co.jp

夏に購入。この本のせいで因果推論の沼に嵌まり込んでしまった。Less mathで読みやすいとはいえ、証明の多くがスキップされているので逆に後追いするのは大変だった。また、夏にあったMITの某先生が開講している集中授業の教科書でもあり、その授業は中々地獄であったため、当時を思い出してしまいお腹が痛くなるという側面もある。今でもたまにパラパラ読み返しては、「計量経済わからん」状態になる。翻訳版もあるらしいが、Twitter上では「翻訳版は読みにくいので原本の方がよい」という声も聴く。著者の一人であるAngristがノーベル経済学賞を取ったのはとてもタイムリー。

シンコー・ミュージック『ラウド・ロック CDガイド』

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神保町のブンケンロックサイドさんで購入したムック本。90年代のニューメタル始めスカ~NYHCからグラインドまで幅広く紹介されている。ラウドロックというと少々幼稚なイメージが出てしまうが、そんなものがどうでもよくなるくらいの250ページに渡る情報量で圧倒される。最初は「マイナーなミクスチャーとかニューメタルが掘れればいいな」と軽く思っていたのだが、それどころではなくて笑ってしまう情報量である。海外のバンドだけでなく、宇頭巻やBACK DROP BOMBなどのJapaneseミクスチャーも紹介されているので非常に信頼できる。Bandcampなどを使って色々探すのもアリだが、もう存在しないバンドなどを探すのは困難なため、このような本は非常に助かるし読んでいて面白い。1999年発売らしい。もう手に入るかはわからない。

おわりに

だらだらと書きましたが、ベストバイというよりも作品紹介のブログみたいになってしまって何だか洒落た感じがでなくてちょっぴり悲しい限りです。とはいえ、ただの買ったもの紹介だけというどうでもいい内容にお付き合いいただいてありがとうございます。来年はちゃんと音楽や統計とかの記事も書きます。書きます。書きます。書け。論文も書きます。